風鈴は厄除け・魔よけとして伝えらていた!今は癒し薬かな?

2019年2月8日

毎年、夏の暑さをやわらげ、私たちを癒してくれる風鈴。
ジリジリした猛暑日に、涼やかな風鈴の音色がひびく・・
最近では、風鈴を吊るしている家庭が少なくなってきていますが、今でも風鈴は夏を代表する日本の風物詩と言えるでしょう。

そんな風鈴ですが、実は元々厄除けとして日本に伝わったことをご存知ですか?

今回は、風鈴の歴史と厄除けとして伝えられた由来など、詳しくご紹介します。

風鈴は厄除け・魔よけとして伝えらていた!

風鈴の元は中国の占い道具だった!

元々、厄除けとして日本に伝わった風鈴ですが、歴史をさかのぼると、その元は中国の占い道具であったことがわかりました。

風鈴の原点、それは中国の占い道具、”占風鐸”でした。
中国では、この占風鐸を竹林にぶら下げて、その音の鳴り方で物事の吉凶を占っていたのだとか。

この当時は、現代の風鈴とは全く異なる用途で使用されており、材質や音色も全く異なるものでした。

占風鐸の特徴について調べたところ、風鈴よりもずっと大きく、素材は銅などの金属で作られているため、その音色はゴーンゴーンと低く響くようですね。

厄除けとして日本に伝わった風鈴

占風鐸は”風鐸”としてお寺の屋根の四方に吊るされていました。中国の占い道具だった占風鐸が日本に伝わったのは、仏教が伝わったのと同じ538年ごろと言われています。

日本に伝わった当初、占風鐸は”風鐸”としてお寺の屋根の四方に吊るされていました。
現在も、日本の寺院にはよく見るとこの風鐸が吊るされています。

風鐸は、当初より厄除けとしてお寺に吊るされていました。

この風鐸が、現在の風鈴の原点と言われており、材質は青銅で、占風鐸に比べ大きさもかなり小さくなって伝わりました。

この風鐸が厄除けとして用いられていたことから、風鈴は元々厄除けとして伝わったとされているのです。

厄除けから見せ物へ・・

清々しい風鈴の画像お寺の厄除けとして日本に伝わった風鐸ですが、平安時代から貴族の間で、これまた厄除けとして使われ始めます。
平安貴族たちは、厄除けとして伝わった風鐸を、自分たちのお家を災いから守ろうと、風鐸を屋敷の屋根に吊るしたとされています。

現在のガラス製の風鈴は江戸時代から作られ始めます。
1700年ごろ、長崎のガラス職人が見せ物として各地を回り広めて行ったのがはじまり。
しかし、当時のガラス製の風鈴の販売価格は、現代で言うところの200万円~300万円ほどと、かなり高額だったと言われており、一般庶民にはなかなか購入することができなかったそうです。

1800年代から、ようやく庶民でも購入できる価格になり、風鈴は日本の一般家庭で親しまれるようになりました。

現在も厄除け用の風鈴は存在している!

ここまで、風鈴の歴史と厄除けとして伝わった由来をご紹介してきましたが、元々厄除け用だったためか、現在も厄除け用として販売されている風鈴があるのです。

それは、川崎市の特産品で人気のだるま風鈴!
丸いだるまの形で、とても可愛い見た目ですが、厄除け効果があると言われています。
音色は、普通の風鈴と大差ありませんが、ガラス特有の透き通った見た目や、涼しげな模様ではなく、本当にだるまが吊るされているかのような見た目です。

厄除け効果については分かりませんが、見た目が可愛いのでおすすめです。

現在は癒し薬の風鈴

元々は、厄除けとしてお寺や貴族たちの間で使用されていた風鈴。

現在、風鈴はガラス製の涼やかな音色で、日本の夏を彩っています。
この風鈴の音色には、”ゆらぎ効果”というものがあり、”1/fゆらぎ”と呼ばれる一定のリズムを奏で、私たちの心を癒すと言われています。

ゆらぎ効果は、心理療法として、ストレスを抱えやすい現代社会において有効です。

みなさんも、ストレスで鬱屈してしまったとき、暑くてイライラが溜まってしまったとき、ぜひ風鈴の音色に耳を傾けてみてはいかがでしょうか?

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まとめ

存在感のある風鈴の画像今回は、夏の風物詩、風鈴の歴史と厄除けとして伝わった由来をご紹介しました。

厄除けから見せ物、そして癒し薬として、その姿と役割を変えながら、日本で愛され続けている風鈴。
「最近は面倒で、風鈴吊るしてないな・・」「風鈴に癒し効果なんて、本当にあるの?」そんな風に思われている方も、今年の夏はぜひ風鈴をご家庭の屋根に吊るしてみてはいかがでしょう?

涼やかな音色は、きっと夏の暑さをやわらげ、みなさんの心を癒してくれます。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。