プールの中に魚たちが!古いのに新しい、むろと廃校水族館の魅力。

2021年3月30日

 

むろと廃校水族館 外観高知県室戸市に、一風変わった水族館があります。

2018年、426日にオープンした、「むろと廃校水族館」です。

名前の通り、旧椎名小学校という、廃校を利用して作られました。

プールの中をウミガメが泳ぎ、校舎の中に水槽が並んでいるという異色さ。

交通の便も決して良いとは言えないこの場所の水族館が、今、大人気スポットとなっています。

オープンから半年で来場者10万人を突破。

更に一年間で20万人を突破しました。

その背景には、館長さんや地元のスタッフの熱い思いが込められているのです。

魅力とは何か?どんな水族館なのか?

今回は、むろと廃校水族館の魅力をご紹介します。

ウミガメ研究のスペシャリスト

ウミガメアップの画像むろと廃校水族館の運営管理を行っているのは、

NPO法人日本ウミガメ協議会」という団体です。

研究員の若月元樹(わかつきもとき)さんが館長を務めています。

この団体は、2015年から室戸市周辺に拠点を置いてウミガメの生体調査や研究を行っていました。

また、室戸にしかいない珍しい魚がとれる度、標本などにしていたそうです。

保管スペースがなくなり困っていたウミガメ協議会と、廃校活用案を募集していた市とが話し合い、この水族館が誕生したということです。

そのため、ウミガメに特化した水族館であり、県内外のウミガメファンも集まる水族館でもあります。

こんな人口の少ない交通の不便な場所に水族館なんて…と

最初は反対も多く、誕生まで紆余曲折あったそうですが、

若月館長の「楽しむ心」を中心に、

今の水族館を作りあげたそうです。

今では地元の方の協力も厚く、

相乗効果で素晴らしい水族館になっています。

たくさんの賞も獲得している、魅力的な水族館です。

学校の設備をそのまま使った展示

シュモクザメ2匹の画像むろと廃校水族館では、外観はもちろん、館内にも従来の設備がたくさん利用されています。

学校によくある、高学年用の大きなプールと、低学年用の浅いプール。

廃校水族館にも、同じく大小2つのプールがあり、

2つのプールにはシュモクザメやマサバ、ウミガメがそれぞれ遊泳しています。

プールに魚を入れるなんて、一度やってみたかった夢の光景ではないでしょうか。

その他にも、

手洗い場を利用して、ナマコやヒトデのタッチコーナー。

教室や図書館を利用して、魚の骨や資料の展示。

跳び箱をくりぬいて作った水槽。

机や黒板を使った展示。

などなど学校の雰囲気そのままを懐かしみながら

水族館としても楽しめる工夫が盛りだくさんです。

小学校に通っていた人なら必ず、「これ懐かしい~」というものがあるはず。

そこに魚がいるなんて、絵本の中の話みたいですね。

地元の漁師さんと連携

漁港の画像水族館の魚やウミガメは、水族館周辺の漁港の定置網にかかったものを運び込んでいるそうです。

ウミガメや、珍しい魚が網にかかると、漁師さんが連絡をくれるそうです。

エサの小魚も漁師さんの提供。

漁師さんから、「これを展示して」なんて提案もあるそうで、その時々に見せたい魚が展示されるとのことです。

たまたま捕れた珍しい魚や時期的な魚、卵や稚魚など、見るたびに変わっているとワクワクしますよね。

何度も楽しめる仕掛け

珍しい魚の画像漁師さんの協力で、訪れる度に魚たちが変わるのが、なんと言っても魅力です。

サバやボラ、ウツボ、ウミガメなどをはじめ、マンボウやハギなど、様々。

地元の魚、というところが良いですね。

定置網で捕れたものや、釣りをして人からもらった魚も入れているそうです。

費用はほぼゼロ円だそう。すごいです!

2020年には、そのままの海を見せたいと、なんと、海中で捕れた「ゴミ」の展示もしているそうです。

魚たちの住みかにも、深刻な害にもなるゴミをありのまま水槽の中に展示。

そんな水族館ないですよね?

気になります。

そしてまだまだ、水族館では新しいアイディアが出し続けられています。

魚のぬいぐるみくじも大人気だそうです。

11000円で、特賞~4位まで。

くじの賞によって、手のひらサイズから、両手で抱きしめられるぐらいのものまで、もらえるぬいぐるみの大きさが変わるとのこと。

ブリくじ、サバくじときて、今はシュモクザメのしゅもくじを行っているそうです。

とってもかわいくて、特賞を当てたくなります。

あわせて読みたい関連記事:

むろと廃校水族館はどんな賞をもらってる?2021年までの受賞。

むろと廃校水族館が世に現れたストーリー。若月元樹館長のアイデア

まとめ

大きなイセエビの画像むろと廃校水族館は、廃校を使うという珍しい水族館です。

しかし、それだけではなく、運営の仕方にも工夫が多い魅力的な水族館だと分かりました。

運営をしている、若月館長はじめウミガメ協議会、市の関係者や近隣の漁師さんなど、連携して市を盛り上げていこうという姿が素晴らしいと思います。

ノスタルジーな雰囲気の、専門知識豊富な水族館。

ぜひ一度訪れてください!

水族館の成り立ちや運営方針について、また別記事で書いていこうと思います。